建退共の退職金がもらえる最低枚数は?減額されるのは何枚まで?

建設業で働いていて、建設業退職金共済手帳(建退共手帳)を持たれている方で、

  • 働いて1年程度だが、建設業を辞めて、他の業種に転職しようと考えている方
  • 2年程度建設業で働いたが、異業種に転職しようと考えている方へ

もし辞めるとしても、建退共の退職金をちゃんと申請して、もらって下さい! 

申請する際、貼り付け枚数で、退職金がもらえなかったり、減額されたりするので、ただやみくもに辞めるのではなく、もらえるものはもらう!の目安にしていただけると幸いです。

尚、今の会社を1年もしくは、2年で辞める方でも、また建設関係(建退共制度に加入している会社)に再就職しようとお考えなら、

建退共制度で退職金が支給されるのは、労働者が事業所をやめたときではなく、建設業で働かなくなったときです。

つまり、わかりやすくいうと、

今の会社を辞めて、次に他の業種(建設業以外)の会社に転職する時は、手続きして退職金をもらう。

逆に、また建設業で働く場合は、自分の建退共手帳に、継続して貼ってもらわないと損しますよ。~貼った枚数が多くなるほど、利息が付きます。

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このページでは、独立行政法人 勤労者退職金共済機構(引用元の外部ページ)の中で、以下の2つ(①と②)の疑問点について、調べてみました。

①建退共手帳に最低何枚貼っていれば、退職金がもらえるのか?の答えを探すと

貼付された共済証紙が12月(共済手帳1冊目が満了)以上あれば、退職金を請求できます。

とあります。

また、

②退職金が減額されるのは、何枚までなのか?の答えを探すと

掛金納付月数が12月以上24月未満の場合、退職金の額は掛金納付額3~5割程度の額となります。

とあります。

上記、①と②について

12月とか、未満、程度って書いてあるけど、

実際、手帳に張ってある枚数は、何枚なの?と疑問に感じ調べました。

まわりくどいことはおいといて、

結論は、

  • ①の最低枚数については、242枚(241枚だと0円)
  • ②の退職金が減額されるのは、493枚まで(494枚から減額なし)

あくまでも建退共による試算を計算フォームに手入力した結果です。

これより先で、もう少し、くわしく書いています。

建退共手帳に最低何枚貼っていれば、退職金がもらえるのか

建退共手帳に最低何枚貼っていれば、退職金がもらえるのか

建退共証紙1枚を310円とし、建設業退職金共済事業本部 退職金試算のページの計算フォームに入力してみました。

入力してみた結果

  • 0枚だと当然0円
  • 100枚でも0円
  • 200枚でも0円
  • 241枚まで0円
  • 242枚で23,436円(後述1)
  • 262枚まで23,436円
  • 263枚から27,342円
  • 283枚まで27,342円
  • 284枚から31,248円
  • ・・・・・・・・・とりあえずここまで

となりました。

建退共手帳に242枚貼ってあれば、退職金がもらえる。242枚ということは、手帳1冊が、250枚貼ることができるので、8枚残しです。

242枚ということは、310円×242枚で、¥75,020円です。

23,436円/75,020円は、約31%となり、もらえるけど、やはり3割程度は減額されます。

建退共の貼付枚数の241枚と242枚だと大きな違いがある。

入力した結果だとこうなります。

建設業で働いて、1年程度で辞めようと考えている方は、参考にして下さい。(正確なことは、必ず公式ページでご確認下さい)

2年程度で建設業を辞める場合の建退共証紙の枚数と減額の割合の関係

2年程度で建設業を辞める場合の建退共証紙の枚数と減額の割合の関係

建退共の退職金は、”12ヶ月以上24ヶ月未満は、3割から5割ほど減額される”とあります。(そもそもなぜ減額されるのか不思議ですが)

24ヶ月ということは2年だから、手帳2冊分(証紙500枚)です。建退共での退職金の計算方法は、1月を21日(1年で21日×12ヶ月=252日)とするようです。

ここからは、「3割から5割ほど」という言葉に引っかかったので、力ずくで調べてみました。

退職金の計算フォームに入力

  • 241枚まで0円
  • 242枚で23,436円
  • 262枚まで23,436円
  • 263枚から283枚まで27,342円(前述)
  • 284枚から304枚まで31,248円ー294枚で34.3%ー
  • 305枚から325枚まで35,154円ー315枚で36.0%-
  • 326枚から346枚まで39,060円-336枚で37.5%ー
  • 347枚から367枚まで43,617円ー357枚で39.4%ー
  • 368枚から388枚まで48,174円ー378枚で41.1%ー
  • 389枚から409枚まで53,382円ー399枚で43.2%ー
  • 410枚から430枚まで58,590円ー420枚で45.0%ー
  • 431枚から451枚まで64,449円ー441枚で47.1%ー
  • 452枚から472枚まで70,308円ー462枚で49.1%ー
  • 473枚から493枚まで76,167円ー483枚で50.9%ー
  • 494枚から514枚まで156,240円ー504枚で100%ー(後述)
  • 515枚から162,750円
  • ・・・・ここまで

やはり、252枚(12ヶ月)から504枚(24ヶ月)未満は、3割(30%)程度から5割(50%)程度ほど減額されます。

建退共での退職金制度を考えると、なんとか手帳2冊分になるまで、働くほうが得です。(頭に入れといてもよさそうですよ。)

建退共の退職金は504枚(21枚×24月)で減額なし

退職金の計算フォームで入力した結果、

504枚(建退共手帳2冊と4枚)以上あれば、減額されずにもらえるはずです。

上記の入力結果をみると、21枚毎に変わっていますが、これは、計算する上で、21日を1ヶ月としているからでしょう。

減額されずにもらえる最低枚数は494枚以上となりました。1枚毎にもらえる金額が変わっても良さそうに感じますが、手入力するとこうなりました。

まとめ

詳細のもらえる退職金額は、建設業退職金共済事業本部 退職金試算で確認して下さい。

  • 建退共の退職金がもらえる最低枚数については、242枚(241枚だと0円)
  • 退職金が減額されるのは、493枚まで(494枚から減額なし)
  • 242枚から493枚までは、3割から5割程度に減額される

あくまでも建退共による試算を計算フォームに手入力した結果です。

建退共の退職金も1日310円ですが、枚数が増えるとばかになりませんよ。

以上です。

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