台風が発生した時に、まず米軍の台風進路情報を見ている方に向けて書いています
米軍台風情報を見る理由は、
- 気象庁よりも早く、台風の予想進路情報が掲載される
- 大まかにいつ頃日本に近づくか、予想できる
- 結果として、予想進路が当たる気がする
と感じるので、いつもチェックしています
そして、米軍台風情報見るだけでは進歩がないので
このページでは、
まず、米軍台風情報を使って
- その台風の影響があるとしたら、何日後なのか
- 通過したあと、次に台風になりそうなたまごがあるのか
ということを調べるための使い方を覚え書きとして書き残しています
米軍台風情報が好きな理由は、予想進路がピンポイントで赤で気持ちよく書かれているところです
よく「予報円の中心を通るとすると・・」といいます。半径◯◯◯kmの予報円の中を通過すると言われても(日本は色々な制約があるので仕方あるませんが・・)
実際、接近中の台風が、自分が立っているところの東か西のどっちを通るのか、ということが知りたいのです
そのために、GPV気象情報を使って
- 最接近するのはいつなのか
- 雨や風はいつから激しくなるのか
- どの方向からの風が吹くのか
- 台風の影響(雨・風)がなくなるのはいつか
ということを把握するために使ってます。
まとめると、米軍の台風情報とGPV気象予報の2つを有効に使いましょう。ということです
このページは、その2つの気象情報サイトの見方・使い方の健忘録です
要するに、台風情報として知りたい目的は・・・
- 今最新の日本に影響がありそうな台風が発生しているか
- 今後台風に発達しそうな熱帯低気圧(台風のたまご)があるか
- 発生した台風の予想進路は日本(自分の住んでいるところ)に影響がありそうか
- その最新の台風の影響(風・雨)は何日後から出てきそうなのか
- 台風の規模(最大風速・中心気圧)はどのくらいか
- 台風が通り過ぎるのはいつになるか
・・・ということを知って、仕事のスケジュール(予定)決定したいのです。
完璧な台風予想はありえませんが、台風が発生するたびに、この方法を何度か繰り返していると、自分なりの感覚がつかめるのではないでしょうか
これから先を読んでいただいて、試していただけると幸いです
米軍の台風進路情報の見方
まず、共同台風警告センター(JTWC)にアクセスして下さい。
このサイトは”アメリカ・ハワイの米軍合同台風警報センター(JTWC)が発表する台風情報” です。見るところは
①のTC Warning Graphic(TC警告グラフィック):ここをクリックすると、その台風の予想進路を見ることができます。
②のIR Satellite Imagery(IR衛星画像):ここで、台風になる可能性のある熱帯低気圧(台風のたまご)の情報を見ることが可能です。
米軍台風情報を確認する時の注意点
- 日本との時差を考慮し、上記①(Warning Graphic)内の台風通過時刻に9時間を足した時刻が、実際の時刻です。(例)06/00Zなら06/09I(
6日の0時ではなく6日の9時) - 概ね更新時間間隔は、6時間おき
この2点だけ知っておけば大丈夫です。
これにより、世界各地の地方標準時が決定。
つまり経度15度ごとに1時間ずつ時差が発生します。(地球は、1周(360度)/1日(24時間)で自転)
日本標準時(I(インディア)タイム)は、東経135度なので、世界標準時Z(ズルータイム)+9時間ということになります。
A(アルファ):東経15度(+1時間)
B(ブラヴォ):東経30度(+2時間)
C(チャーリー):東経45度(+3時間)
D(デルタ):東経60度(+4時間)
E(エコー):東経75度(+5時間)
F(フォクストロット):東経90度(+6時間)
G(ゴルフ):東経105度(+7時間)
H(ホテル):東経120度(+8時間)
I(インディア):東経135度(+9時間)引用→老水兵の戯言
GPV気象予報での台風予想進路の見方
GPV 気象予報にアクセスして下さい。
①で詳細(39時間)か広域(264時間・11日先)を選択して下さい。
②でエリアの選択
・・・詳細の場合(道北・道南・北東北・南東北・関東・中部・近畿・中四国・九州・沖縄・奄美・伊豆諸島)
・・・広域の場合(東日本・西日本・南西諸島・日本)
③で雨量・雲量か気圧・風速を選択して下さい。
GPV気象予報で台風進路情報を見る場合の注意点
- 詳細予報の更新頻度は1日8回(2:30,5:30,8:30,11:30,14:30,17:30,20:30,23:30)
- 広域予報の更新頻度は1日1回(4:00)
つまり、39時間後までの詳細予報は3時間毎なので、リアルタイムに近い状態で情報が把握できます。
広域予報は朝確認したら、次の朝まで変わりません。
GPV気象予報で最新台風が日本のどこに接近するか調べてみた
2018年台風13号のおぼえがき
前回の台風12号は、東から西に進んだ歴史に残る台風でした。また、今回の台風13号は、気象庁などでも進路予想の予報円が大きすぎます。
それだけ予想が難しいのでしょう!(異常に暑いし、異常です)
台風13号の影響がなくなるまで、下の画像は残しておきます
8月4日の22時現在のGPVでの予想です
紀伊半島南部の潮岬に上陸するようになっています。
1日前の進路予想と比べると、上陸するところと上陸時間が違いますね
8月3日の22時現在のGPVでの予想です
四国の高知県の西側に上陸する進路になってます(これ以上にピンポイントで予想しているところがあれば教えてください)
ここからは、台風情報を把握するために米軍台風情報とGPV気象予報を使った、実際の手順の説明になります。
米軍台風情報で台風の発生状況を確認する。
日本付近に台風が頻繁に接近する時期は、7月から9月頃になります。特にこの時期の台風が気になる方は、①で日本に近づいて来そうな台風を確認して下さい。
この米軍台風情報サイトは、世界中で発生した台風があれば更新されるので、新たな項目を発見したら覗いてみて下さい。
また、まだ台風ではないけれど、今後台風になる可能性のある熱帯低気圧(台風のたまご)の情報も、②をクリックすれば確認することができます。
台風の初期段階の情報を米軍の台風情報で見ることの利点(メリット)は、とにかく予想が早いと感じます。
なぜ、進路予想が早いのか考えてみると、日本の予報のようにある程度確定してからとかいう考えではなく、あくまでも予想である(予想が外れてもしょうがない)という考えが、アメリカは強いように感じます。
だから、台風が日本列島に近づくと予想される1週間以上も前から、台風の進路予想が発表されるのでしょう。気象庁は色々な制約があるためそれは無理です。
この米軍の台風情報で、台風の規模(中心気圧)やおおよその進路が把握できます。そして、自分の住んでいるところに、台風が最接近する3日前はいつになるのか確認して下さい。
ここまで情報収集できたなら、もうこの米軍情報はほぼ役目終了です。もう日本列島に最接近する3日前だと更新されることはほぼありません。
ちょうどその頃、気象庁等が台風情報を発表し、大きな進路予報円で予想情報を発表している頃でしょう。
私が知りたいのは、予報円に日本の広範囲がすっぽり入った台風予報が知りたいわけでなく、
自分が住んでいるところに、
- 台風の目が最接近するのは、何日の何時頃か
- 台風が最接近する時刻のどのくらい前に風が強くなり、どちらの風が吹くか
- 台風の目はここから西を通るか東を通るのか
- 台風に伴って雨量はどの程度か
- 台風の影響(雨風)がなくなるのは、何日の何時頃なのか
ということなので、ここで、GPV気象予報の出番です。
GPV気象予報で台風最接近時の風向・風力・雨量予想を確認する。
上図の①で、広域だと11日先までの予想をみることができます。
②でお住いのエリアに一番近いところを選択して下さい。
③で、雨量・風速等知りたい情報を確認して下さい。詳細を選択した場合、3時間おきに更新されますので、雨の降り始め時間や風が強まる時刻が大幅に違うことはないように感じます。
GPV気象予報のいいところは、1時間毎の雨雲の動きや風向・風力が視覚的にわかりやすいところです。降水確率80%と言われても役に立ちません。
また、手動で動かせます。逆をいうと、確認したい日時で止めて見ることが可能です。みたいのは、日本全体ではなく、自分が行動する場所で、
どのくらいの雨が降り、
どちら側から風が吹き、
風速がどのくらいで、
何時間続き、
明日の朝はどうなっているか
ということです。
何度かご自身で台風が接近するたびに試していただくと、感覚が蓄積されて、仕事の予定に役立つはずです。(風向き・強さを知った上で、看板等の台風養生をしたほうが、かしこいですね)
以上です。
最後に
備えあれば憂い無しです。
意外に台風対策が万全だったら、大した影響もなく過ぎて行くことも多い気がします。でも、台風被害がないに越したことはありません。
また、台風は、大潮の時の満潮になる(上げ潮)時刻に接近する傾向にあるって本当?何も根拠はありません。
誠に失礼とは存じましたが、1件コメントさせて頂きます。
上記の時間説明で「(例)06/00Zなら06/09Z(6日の0時ではなく6日の9時)」とありますが、Z(ズール)は世界標準時のことで日本時間はI(インディア)を使用します。「06/00Zなら06/09I」となります。
ご指摘ありがとうございます。反映させてもらいます。(例)06/00Z(世界標準時)なら06/09I(日本時間)(日本時間では、6日の0時ではなく6日の9時)ですね