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橋梁補修工事で有機溶剤を使用して塗替え塗装中に起こった災害事例

このページは

水系剥離剤を用いた橋梁塗装の剥離作業中の中毒

引用元⇒職場の安全サイト:労働災害事例NO.101634

という災害事例をpdfでダウンロードするためのページです。

・工事の種類(工種)は、橋梁補修
・どんな作業(作業内容)は、塗替え塗装
・使用機械・工具・材料は、有機溶剤

これより下で、上記災害事例の対策(建設業土木現場監督のコメント含む)と、pdfでのダウンロード先をご紹介します。~ノートパソコンに保存して印刷してご活用ください

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有機溶剤を使用する際の対策

1.有機溶剤濃度も上昇し熱中症のリスクも高くなるため、夏期(特に午後)などWBGT値が高い暑熱環境下での剥離剤の噴霧作業は基本的に避ける

2.作業場所と保護具の性質上、作業中の水分補給ができないため、熱中症の危険を避け、暑さのあまり無意識に保護具をずらしたりしないためにも、頻繁に休憩時間を設ける

3.塗膜由来の汚染物質を広めないために密閉化を行う場合でも、有機溶剤中毒のリスクをできるだけ低減するために可能な限り広い空間を確保する

4.密閉化を行う場合には送気マスクや強力な換気装置を使用して、常に新鮮な空気を供給する。送気マスクの使用に当たっては、送気ラインを潰したり絡めたりしないように十分注意するほか、発動機の排ガスをコンプレッサーが吸入しないように(一酸化炭素中毒対策)適切な距離を空けるなどの基本的な安全対策にも十分注意する。また暑熱期は、可能であれば、空調装置により送気を冷やすことも検討する

5.送気マスクの使用が困難な作業場で、防じん防毒マスクと強力な換気装置を併用する場合は、マスクの吸収缶が破過しないように頻繁に交換する

6.作業者が体調不良に陥った場合に速やかに作業を中断させ救助できるように、監視者を置き、単独では作業させない。有機溶剤の蒸気は足下に滞留するため、意識を失って転倒した場合に発見が遅れると、高濃度の有機溶剤の蒸気により死亡したり重篤な後遺症が残るリスクが高くなる

引用元⇒職場の安全サイト:労働災害事例NO.101634

建設業の現役土木現場監督が考える災害防止対策

  • 橋梁補修工事で吊足場を用いる場合、側面を防音シートで目隠しする(飛散落下防止)ので、夏場であればなおさら暑くなる。有機溶剤を使用する以前に、暑さ対策(送風機による換気・こまめに休憩・水分塩分補給)が大切です。
  • 吊足場上では頭上の余裕がないことも多く(床版以外の桁下など)、作業時の姿勢も中腰になったり、脚立上で作業したりと余計に体力を使います。作業エリアの分担をしっかり行うことが大切に感じます。
  • 有機溶剤を使用する場合は特に、マスク(送気・防塵・防毒)・保護メガネ・ヘルメット・ビニール製手袋は必須です。
  • 足場上には必要最低限の有機溶剤を持っていき、空缶は材料倉庫等に日々持ち帰ることを指導しましょう。

橋梁補修工事で塗替え塗装中に起こった災害事例をpdfでダウンロード

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この記事を書いた人

建設業の中で大多数を占める中小建設会社に所属
ずっと土木(建築ではなく)です。
かれこれ30年以上現場監督をしております。

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